曹洞宗とは

曹洞禅

曹洞宗は鎌倉幕府の時代に福井の永平寺を開かれた「道元禅師」と四代目に能登に總持寺(今は神奈川県・鶴見にあります)を開かれた「瑩山禅師」を両祖とし両大本山をいただいております。それは皆さんの家庭にお父さんとお母さんがあるように、厳しい父のような道元禅師と、やさしい母のような瑩山禅師を敬って曹洞宗という家庭は栄えて、今では日本で一番大きな宗派となったのです。その教えはお釈迦様の教えをそのまま、一つの器の水を一つの器に移すようにして、インドから中国へ、中国から日本へと祖師代々に受け継がれて来た正伝の仏法です。

曹洞宗の宗風

第一は坐禅です。お釈迦様が修行されたと同じ坐禅の修行をいたします
第二は礼儀を正しく作法を重んじ、きまりを守ります。それが禅の修行で、礼拝の仕方はもとより、食事の仕方、お風呂やお手洗いに入るにも、きちんと作法が決まっています。現代の言葉でいうマナーやエチケットを大切にしています。
第三は質実です。きらびやかに飾らず、素朴で質実で無駄をいましめ、ものを大切にします。
第四は実行することです。勉強ができて知識が沢山あるより、お掃除をしてきれいにしたり人に親切にすることの方を大切にします。
第五は「孝順心」です。お師匠様に仕え、その教えを守って修行する心で日々その御恩に報ゆる心で仏道に励みます。

家庭における曹洞宗

家庭でも生かす曹洞宗の教え
1 静かに座って心を落ち着け自分を反省すること
2 礼儀挨拶を大切にし、作法を尊び、規律を守ること
3 質素を尊び、派手な格好や無駄遣いを慎むこと
4 いいわけ、おしゃべりを少なくし、実行すること
5 親孝行すること

実践に勤めましょう。合掌